「雪だるま式に負け続けた」スポーツ賭博に関与か、大谷選手の通訳・水原一平氏解雇【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「雪だるま式に負け続けた」スポーツ賭博に関与か、大谷選手の通訳・水原一平氏解雇【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「雪だるま式に負け続けた」スポーツ賭博に関与か、大谷選手の通訳・水原一平氏解雇【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

ドジャース大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が球団から解雇されました。スポーツ賭博に関与していたとみられています。

■ドジャースが大谷選手の通訳・水原一平氏を電撃解雇

井上貴博キャスター:
20日、LAタイムズ紙で「大谷翔平の弁護士が賭博疑惑に関わる“巨額の窃盗”で通訳を告発」、大谷翔平選手の通訳・水原一平氏が違法とみられるスポーツ賭博に関与し、大谷選手の資金を流用していた可能性がある、と報じました。

米スポーツチャンネルの「ESPN」によると、水原さんは19日のインタビューで、「この賭け事が違法だと知らなかった。翔平は賭け事に一切関わっていない」と話したと報じ、「水原氏の賭博での借金を大谷選手が肩代わりしていた」とも報じています。

複数の関係者による話として、肩代わりした金額は少なくとも450万ドル(日本円で約6億8000万円)だということです。

水原氏は2013年~2017年、日本ハムの通訳スタッフとして働き、2018年~2023年、大谷選手の通訳兼公私サポート、今季からは一緒にドジャースへ移りました。

現地メディアによると、水原氏の年収について30~50万ドル(日本円で約4500~7500万円)と報じられています。

■「野球に賭けたことは100%無い」と強調 「ギャンブル依存症」も明かす

違法賭博(ギャンブル)について、メジャーリーグのルールブックにはこのように記載されています。

選手・審判員・球団職員は、▼野球への賭けについて、合法・違法に限らず禁止されています。罰則は1年間の謹慎処分です。

一方、▼野球以外の賭けについては、違法ブックメーカーでの賭博は禁止されています。罰則はコミッショナーの判断で最低1年間の謹慎処分です。

「ESPN」によると、水原氏は「野球に賭けたことは無い。100%ありません」と話し、これまでしてきたスポーツ賭博は、「サッカーの国際試合」「NBA」「大学フットボール」「NFL」など、野球以外の賭け事だという説明をしていたということです。

また、「泥沼にはまってしまい、抜け出すためにもっと大きな金額を賭け、雪だるま式に負け続けた」と話し、「ギャンブル依存症」であることを開幕戦後に明かしていたということです。

「ESPN」の取材に対して前日に話していたのは、「大谷選手にスポーツ賭博で借金をした」ということを話しており、それについて、「大谷選手から資金を提供してもらうことに合意した上で、目の前で大谷さんがPCを操作し、送金した」ということ。

ですが、1日経ってから全てを撤回。「大谷選手は知らなかった。彼は一切関わっていない。悪いのは全部自分」だと話し、180度証言が変わったということです。

いずれも日本メディアが報じたことではなく、海外メディアが報じているということです。

ホラン千秋キャスター:
水原氏は「ESPN」に対してのインタビューではかなり詳細に答えているんですが、野球に関してはやってはいけないという講習会があるので、「100%やっていない」という話があったんですが、「他のものに関してはいいと思っていた。違法ではないと思っていた」、けれども、結果的に本当に残念な結末になってしまったことが悔やまれてならないですよね。

■大谷選手は何を失ったのか

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
本当にそうですね。まず、「ESPN」での水原さんのコメント、そして、ドジャースの広報の出し方などを考えて、私達はいろいろ推察はできるわけで、事実とは何だろうと考えた時に、そこで改めて事実として一番大事な点は、「大谷選手は何を失ったのか」という点です。

私は、通訳をしてくれる人を失っただけではなく、おそらく、心理的に心の支えであった人も失ったのではないかというふうに考えています。

そうすると、失ったという“喪失感による痛み”をすぐに感じるというよりは、徐々に年月をかけて少しずつ感じるようになるだろうと推察しますので、そんなときに大谷選手がどうされるかだと思っています。

やっぱり大谷選手はすごい方だと思うので、そんなときにちゃんと人に頼ったり、周りに自分のことを表現できる方だと思うので、今後どのようにしていくのかということをしっかり本人で考えるんだろうなと思いますが、今回のことはもちろん衝撃的なニュースではありました。

ホランキャスター:
大谷選手がどのようなタイプかわからないですが、すぐ影響が出るかもしれないですし、影響を外に出さないかもしれないですし、いずれにしても、公私共に支えてくれていた大きな存在がいなくなったということに関しては、予期していたものではないので、ものすごくショックであっただろうなというふうに感じはしますね。

井上キャスター:
刑事事件化される恐れもあります。

「ギャンブル依存症」というのは“自己責任論”と言われがちですが、病気ですので、「アルコール依存症」と同じように長い目で治療が必要なのかなという気がしました。

田中ウルヴェ京さん:
本人も「ギャンブル依存症」と話していたので、もし「ギャンブル依存症」で治療が必要な状態なのであれば、当然それは大事な治療ですから、やらなければいけないことではあります。

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